京都五山物語~東福寺の歴史~
京都五山は、13世紀から14世紀にかけて禅宗が発展した歴史を色濃く残す五つの寺院です。ここではその一つ「東福寺」について紹介します。京阪電鉄ならびにJR「東福寺」駅より徒歩10分のところに慧日山東福寺はその門を構えています。多くの国宝と文化財を所有する、まさに「古都」京都の文化が詰まっている一方で、1881年に起こった大火が原因で、建造物のほとんどは近代以降に建てられたものになります。しかし、それでも禅を基調とする風情が伝わってきます。東福寺の名前は東大寺と興福寺に由来します。それぞれ一文字ずつ拝借した結果、その名が誕生したのです。東福寺の歴史を、名前の由来や円爾、九条道家などの禅僧、当時の政治情勢を踏まえながら学んでいきましょう。