仏教建造物一覧

法隆寺地域の仏教建造物群 日本の世界遺産

法隆寺は推古天皇と聖徳太子により607年に建立された斑鳩寺を起源としたお寺で、世界遺産リストに「法隆寺地域の仏教建造物群」という名前で登録されています。法隆寺地域の仏教建造物群の遺産価値は「世界最古の仏教の木造建造物であること」です。法隆寺にはその後の建築様式には見られない独特な特徴が見られます。これは飛鳥時代の特徴、ひいては伝来元である中国の北魏時代の特徴でもあります。特にエンタシスの柱、雲形組物の2つは有名です。また2つの貴重な古代の建築様式が見られるだけでなく、その建築様式がどのように変わってきたのか、その様子を見ることもできます。法隆寺地域の仏教建造物群の構成資産は大きく法隆寺と法起寺に分けられ、法隆寺は大きく西院、東院に分けられており、古いものでは7世紀、新しいものでは18世紀に及ぶまで1000年以上にわたって建造された仏教建築物が並んでいます。法起寺は聖徳太子の遺言に従い、聖徳太子の子・山背大兄王によって建てられました。法起寺は1500年代末(16世紀末)に三重塔以外が焼失してしまいます。その後、17世紀以降に講堂などが再建され、現在の形になりました。そのため、創建当時の姿を残すのは三重塔のみとなっています。