富岡製糸場一覧

富岡製糸場と絹産業遺跡群 日本の世界遺産

富岡製糸場と絹産業遺跡群の遺産価値は「生糸産業の技術革新の歴史を今に伝えていること」です。19世紀末から20世紀にかけての日本の生糸産業の発展は近代社会の中での大きな成功例と言えるでしょう。それまで生産量の限られていた生糸の大量生産を可能にし、日本の生糸の生産量・輸出量は世界一となりました。その後も生産量を伸ばしつつ、粗悪品が多かった日本の生糸の品質を世界最高級の品質にまで高めました。こうして生糸産業の技術革新は日本近代化の礎となりました。富岡製糸場と絹産業遺跡群はこうした生糸の良質化・大量生産化を可能にした技術革新の中心となった建造物群です。構成資産は富岡製糸場、田島弥平旧宅(たじまやへいきゅうたく)、高山社跡(たかやましゃあと)、荒船風穴(あらふねふうけつ)の4つです。