合掌造り一覧

白川郷・五箇山の合掌造り集落 日本の世界遺産

白川郷・五箇山の合掌造り集落の遺産価値は「山間部の環境に適応した独特で合理的な集落であること」です。山間部の環境というのは、雪や雨が多いこと、農地が少ないことなどが挙げられます。こういった環境に適応した合理的な形が合掌造り集落です。農地が少なく、厳しい自然環境だったことにより、火薬の原料となる塩硝の生産、和紙漉き、養蚕などの家内工業が発達しました。結果として、合掌造りは(1) 大家族が暮らし、家内工業を行うために他の地方の農家に比べて規模が大きい(2) 雪はけ、水はけの良い45~60°程の急勾配の傾斜を持つ茅葺き屋根(3) 屋根裏スペース確保のための叉首構造の切妻造り屋根、のような特徴を持つことになります。